貿易実務検定B級に2ヶ月で一発合格した勉強方法

資格試験

こんにちは、Shoushachukuです。

業務上必要性を感じていた貿易実務検定B級の試験に2か月間勉強して臨み、一発合格することができたので、勉強(対策)方法を紹介していきます。

0.貿易実務検定B級受験の動機

商社で海外営業を担当しているShoushachikuのアシスタント(一般職)のパフォーマンスがあまりにも低く、貿易実務の詳細知識まで覚える必要性を強く感じた為、受験を決意しました。

現在、一般職のミスによる損失が数百万円単位で発生しており、当方によるチェックを異常に細やかなメッシュで実施する必要が出てきているのが現状です。

貿易実務検定B級合格を貿易実務知識をマスターする1つのベンチマークとして活用し、ミスによる損失を事前に潰せるようにすることが目標です。

1.試験概要

1-1試験内容・試験時間・合格目標点

以下2パートに分かれて試験は実施されます。(カッコ内は試験時間)

・貿易実務[150点満点] 

・貿易マーケティング[50点満点]

(試験時間 : 1時間45分で貿易実務と貿易マーケティングをまとめて実施)

・貿易英語[100点満点]

(試験時間 : 1時間)

合格目標点 : 300点満点中210点(70%)

1-2.受験対象

(公式ホームページから引用)

「概ね、13年以上の実務経験のレベル。貿易実務経験者の中堅以上を対象としている。」

個人的な印象は以下です。

・実務のど真ん中に関わっている人(商社の一般職など)

→1年の経験+試験対策をすれば十分合格可能。

・実務に関わっているものの、手を動かさない人(商社の総合職など)

→23年の実務経験+試験対策をすれば十分合格可能。

1-3.受験料

B : 7,150

参考: C : 5,980

         A : 12,343

2.試験詳細

*試験は全てマークシート方式です。

2-1.貿易実務

貿易実務に関する知識を問われます。

出題範囲と出題形式は以下の通りです。

・文章の正誤を○×で回答

・正しい貿易用語を2択で選択

L/C等の貿易書類の穴埋め問題

・正しい(or誤っている)文章を4択から選択

2-2.貿易マーケティング

問われる内容はマーケティングの基礎知識。過去問と全く同じ問題が多々出題されるので、それらを確実に得点することがポイントです。

出題形式は以下となっています。

・文章の正誤を○×で回答

・正しいマーケティング用語を2択から選択

・正しいマーケティング用語を4択から選択

・正しい(or誤っている)文章を4択から選択

・海外の貿易に関する時事の穴埋め問題

なお、最後の時事問題に関しては、得点できるかどうかは運の要素が強い為、他の設問の得点に集中するのがオススメです。

2-3.貿易英語

貿易英語の和訳、英訳、読解問題が出題されます。

個人的な感覚ですが、実務に少しでも関わる人は対策に時間をかけなくても満点近く得点できる印象です。

3.試験対策

*あくまでもShoushachikuの実務に役立てることを目的としている為、「過去問をひたすら解くだけ」といった試験合格を目的とした対策とは異なる方法で勉強しています。

3-1.貿易実務

13週間目 :以下の本を2周通読しました。

巻末問題も2周実施しています。


この期間に貿易実務の「全体の流れ」と「各プロセスの内容」を頭の中でイメージできればOKです加えて、各章を読み進める際に、自分の業務のどのプロセスに当たるのかを常に考えることを意識しました。

47週目

貿易実務検定の公式Web Siteから購入できる過去問を1周行いました。

間違えた問題はチェックし、その都度13週目に通読した公式テキストの該当部分を熟読する。その際、以下を徹底しました。

①都度そのプロセスに該当する自分の業務内容も併せて確認

②複数選択肢の中から正しい or間違いの文章を選ぶ問題は回答以外の文章内容も完全に理解するまで公式テキストの関連箇所を熟読しました。

8週目

公式問題集の過去に間違えた問題を空き時間にひたすら解きました。

この際に問題を間違えた際も、47週目の①と②を徹底しました。

3-2.貿易マーケティング

貿易マーケティングは当方の直近の業務と密接な関係はなかった為、最速で高得点を取ることに専念しました。

13週目

貿易実務の公式テキストを読む際に貿易マーケティングの項目も流し読みする程度。この段階で対策はしなくても問題なし。

47週目

貿易実務の過去問と並行して公式過去問の貿易マーケティングの項目も実施しました。その際、以下方法で過去問を解いて行きました。

全て通しで解く。その際、間違えた問題はチェック

②間違えた問題の解説を読む。

③解説で理解できない場合はGoogleでキーワードを検索して熟読。

8週目

過去に間違えた問題をひたすら解いていきました。その際、47週目に実施した③は引き続き実施しました。

補足 :貿易実務検定B級合格後、個人的にマーケティングの勉強を開始しましたが、以下本を通読していれば貿易マーケティングのほぼ全ての内容を網羅できます。時間がある方は、貿易マーケティングの対策時に通読されることをオススメします。

3-3.貿易英語

ほとんど対策していません。8週目に過去問を23年分解いただけです。

和訳と英訳は「選択肢全部正解だろ!」と思えるような意地悪問題が多々出題される為、過去問で正解になる選択肢の傾向を掴んでおくことが大切です。

4.受験しての感想

日常的に貿易業務に関わっている人にとっては2ヶ月程度の対策で十分合格できる資格だと感じました。

実際に当方は月105時間の残業と並行して2ヶ月対策するだけで合格することができました。

(Shoushachikuの得点は、貿易実務 110点、貿易マーケティング 45点、貿易英語 90点。合計 245点」でした。)

この資格を勉強することで、以下2つのメリットがありました。

これまで知識が曖昧なまま流してしまっていた貿易実務の各プロセスを立ち止まって考えることが出来た。

②出荷から代金回収まで、貿易実務の全体感を頭の中に明確に描くことができるようになった。目に見える形の資格として残る為、転職市場での評価にも繋がる可能性が高い。

商社で一緒に働く一般職の同僚は、「事前に転職サイトに登録し、自分自身の転職市場価値を把握しておくと自分の価値を高めようという気持ちが強くなり、貿易実務検定などの資格試験勉強をやる気が増す。」と言っていました。

5.結論、まとめ

個人的に導き出した結論は以下です。

貿易実務検定B級は貿易業務に関わっているビジネスマン/ビジネスウーマンが「知識の深化・知識の整理」を目的に受験するに値する資格だと考えます。

6.その他オススメ記事

・Shoushachikuの資格試験合格体験・合格アドバイスとして、「海外経験ゼロの大学生が体育会部活動に所属しながら3か月でTOEIC 940点を取得した方法」も具体的に記載しています。

・凡人商社マンであるShoushachikuが英会話をマスターした体験をベースに

凡人商社マンが実践したオンライン英会話勉強法

凡人商社マンが実践した英語勉強法:英会話スクール

を紹介しています。

・総合商社から内定獲得した経験をベースに「総合商社から内定を獲得した就活方法」も記載しております。

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