「ごめん。実は、借金が2,000万円あるんだ。」
父親からの突然の告白。家族が凍り付いたのを今でも覚えています。
年収1億円越えの大富豪であれば2,000万円の借金なんて驚くほどのことでもないと思いますが、僕の実家は地方の貧困家庭。借金が2,000万円もあったら完全に終わりです。
そんな状況でも法律事務所に相談した結果、2,000万円の借金を大幅に減額することができたので、当時の話を紹介していきます。(その後、借金が原因で両親は離婚。一家離散となりましたが…。)
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ギャンブル狂いの毒親に2,000万円の借金があることが判明した
僕にとっての毒親とは父親のことでした。
幼少期から僕のことを殴る蹴るの暴行は日常的に行われており、恐怖のあまり失禁した回数は多すぎて数え切れません。
毎日のように居酒屋・スナック・フィリピンパブで飲み歩き、時間があればギャンブル(主にパチンコ)に通い詰める典型的な「ダメ親父」であり「ギャンブル狂い」でした。
僕が幼少期のある日、地元の繁華街を歩くとフィリピンパブ従業員がバニーガールの格好で父親に手を振ってくるなんてこともよくありました。
そんな父親でしたが、タチが悪いことに「外ヅラの良さ」だけは天下一品で、近所からは信頼も厚く、誰も父親の「本当の姿」には気づかずにいたことが母親や僕の苦しみを増幅させる結果になっていました。
そして、冒頭の衝撃発言。「借金が2,000万円ある。」
この発言には家族全員が唖然としてしまい、一瞬時間が止まったかのように感じたのを今でも覚えています。
「このままではヤバイ。生活できなくなる」
こんな不安がよぎった母親と僕で、「借金が減額になる、もしくは借金返済の期限が先延ばしにできる方法があれば、どんな方法でも良いから教えて欲しい。」と親戚じゅうに聞いて回ることになりました。
ギャンブル狂いの毒親の借金2,000万円を減額するためにやったこと
親戚じゅうに知恵を貸してくれるように頼んだところ、とある頭の良い親戚が「弁護士事務所に相談すれば、減額できるかもしれないよ!」とアドバイスをくれました。
早速、藁にもすがりたい気持ちだった母親が弁護士事務所に連絡。詳しい説明を聞きました。
その結果、ギャンブルでの借金を減額するには以下の種類があることが判明しました。
・過払い金請求
2010年よりも前から借金をしている場合、現在の法律で決められている上限以上の金利を支払っている可能性があり、金利を払い過ぎていた場合は払い過ぎた金利分を借金から減額して貰えるもの。
・任意整理
毎月の返済額を減らすように貸金業者と交渉し、貸金業者と合意できた場合には毎月の返済額を減額して貰えるもの。
・特定調停
裁判所で債権者(貸金業者)と話し合い、毎月の返済額を減らすもの。
・個人再生
借金を最大で1/10に減らすことができるもの
当時は過払い金を払っている人が多く、過払い金請求の件数も多かったことから「まずは過払い金がいくらあるかを調べさせてください。」と法律事務所から提案がありました。
母親と僕は何も分からなかったので、法律事務所の提案に従うことに決めました。
母親と僕がやった作業は、法律事務所の弁護士さんと一緒に「父親がどこから・いくら借金をしているのか」をまとめたことぐらいです。
その結果、父親に数百万円の過払い金があることが判明。借金減額が認められたのです!
ギャンブルの借金で困っている人・毒親の借金で困っている人には、「まずは法律事務所に相談してみる」ことを強くオススメします。
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過払い金請求が完了した後、今後は父親がギャンブル狂いにならないように「収入からギャンブルに使っている金額」を調べて、「どれだけ多くのお金がギャンブルに使われているか」を父親に説明しました。
その場では反省している様子だった父親ですが、その後はすんなりとギャンブルに復活。
両親は離婚、一家離散となったのでした…。
余談:ギャンブル狂いは息子の僕にも遺伝していた
余談ですが、恥ずかしながら僕自身も大学時代に半年間だけギャンブル狂いだった時期がありました。
「人生経験として1回だけ行ってみよう。」こんな軽い気持ちでパチンコ店に入ったのが間違いでした・・・。
その後は負けを取り戻そうとパチンコに熱中。昼食代を節約してまでパチンコ店に入り浸る生活でした。
「これじゃあ父親と同じだ。もう止めよう。」こう思っても、なかなか止められない。
だからこそ、「週に3回→週に2回→週に1回→週に0回」と1カ月かけて徐々にパチンコ店に行く回数を減らしていき、ようやくパチンコを止めることができました。
本人や家族がギャンブルを止めたくても止められない場合も多いと思いますので、心当たりがある人は専用の窓口に相談してみるのが1番です。
ギャンブル依存症の人が相談できる連絡先
・依存症専門の相談窓口や医療機関
・精神保健福祉センター
・ギャンブル依存症の自助グループ
依存症の家族が相談できる連絡先
・ギャンブル依存症の家族の自助グループ
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皆さんが今より少しでも幸せな生活を送れることを心から祈っています。